人形やぬいぐるみが大好きな人の心理って複雑でしょうか?それとも単に寂しがりやさんなだけで単純なのでしょうか?
身近にいる人を観察してみると、優しい雰囲気な人がほとんどです。以前テレビで地震等の災害で避難所にいたおばあちゃんがぬいぐるみ人形を抱っこしておられる姿が映っていました。
全く違和感なく、避難所に居てぬいぐるみ人形を抱っこして一緒にいると安心できるんだろうなと思えました。
人形が好きな人の心理
人形にたくさん種類があるように、人が人形を好きになる理由もさまざまだと思います。
母性本能をくすぐる、寂しさ、憧れの気持ちなど、その人によって違ってくると思います。
心を様々なストレスから守るために、無意識に働く「防衛機制」という心のメカニズムがあるようです。不安、心配、葛藤、不満などを強く感じるときに無意識にとってしまう思考や言動のことです。
その中に「同一化」「投影」というものがあるようで、この作用が無意識に働いているのではないかと言われます。
自分に似ている、または自分の理想を体現している人形を無意識にそばに置くことによって、「心の安定」を取ろうとしているのだと言われます。
人形が好きなのは女性脳のせい?
女性の脳は、綺麗なもの、優しいものを好むように出来ているそうです。
わたしたちの脳は、胎児のときのホルモン分泌により、産まれたときには既に男の子の脳、女の子の脳に分化しているというのは生物学的にはっきりと確かめられているとされます。
そして、これはサルの子供でも同じであり、サルの男の子は元気で活発に遊びますが、女の子はやはり大人しくて優しい遊びを好み、男の子の遊びは「活動的:競争性」、女の子の遊びは「協調的:親和性」という報告があるようです。
女の子が優しいもの、美しいものを好むならば、それは無理に人形ではなくとも、お花でも良いわけですが、花とは違い、人形には「人格」というものが芽生えてきます。
男の子の好む汽車や飛行機のオモチャは中性的であり人格はありません。これに対し、人形に芽生えた人格というのは、女の子が要求する「親和性」を満たすため、それはとても重要な要素になっていると云われます。
男の子はやがて自分の憧れから卒業しなければなりませんが、女性にとってそれは人形との心の絆であり、それは年齢を超え、いつまでも継続できるものとされるからです。
人形を大切にするとどうなる?
人形は安心感をもたらし精神を安定させる効果があるでしょう。
幼少期に抱いていたぬいぐるみとの結びつきを思い出させることで、癒しや安心感が湧くと考えられます。
人形を大切に思う気持ちから、自分の不安や寂しい気持ちが軽減され、その結果精神安定へとつながります。
人形に話しかけるとどんな効果があるの?
人形を見て話しかけたり、抱きしめることで「オキシトシン」と言われるホルモンが出ます。「オキシトシン」の分泌が増えるため、幸せな気持ちになると考えられています。
「オキシトシン」が出ると不安感や孤独感が和らいだり、ストレスが緩和することにも繋がると言われ「幸せホルモン」とも呼ばれます。
また、すでに病院などでは患者のメンタルケアとしてぬいぐるみを使った「ぬいぐるみセラピー」を実践しているところもあるそうです。
不安が多い現代人に 癒やし効果抜群の人形やぬいぐるみたち。
この「オキシトシン」は「人と触れ合う=相手を感じる」ことで分泌されると言われています。
実際に人と触れ合うことができなくても、人形やぬいぐるみ又はペットに「触る」「話しかける」ことも、相手の存在を感じることができますので、この「オキシトシン」が分泌されると云われています。
おしまいに
人形やぬいぐるみは、安心感をもたらし精神を安定させる効果があることがわかりました。
人形やぬいぐるみが大好きな人の心は、 幼少期に抱いていた人形やぬいぐるみとの強い結びつきを思い出させることで、癒しや安心感が得られると考えられます。
人形やぬいぐるみを抱っこしたり話かけることで、不安や寂しい気持ちが軽減され、その結果精神安定へとつながっているようです。
いくつになっても人形やぬいぐるみは大切な有難い存在です。