「神崎(かんざき)神社」は鳥取県琴浦町にあり龍の彫刻がある神社として有名なのです。
今年年頭から建物の随所に掘られた見事な彫刻で全国的にも注目を集めていました。
中でも本殿向拝の天井に彫られた全長16メートルの龍は圧巻です。 龍が持つ宝珠の下で家内安全や縁結びなどを願うと叶うといわれるパワースポットとしても知られています。
神崎神社のご祭神は?
ご祭神 :素戔鳴命(スサノオノミコト)
神﨑神社の創建由緒は不明。
室町時代末期の創建とも云われております。地元では「荒神(こうじん)さん」の愛称で親しまれているようで、水産開運、牛馬の守護神として県内外から厚い信仰を集めています。
神崎神社と龍がパワースポットと言われるのは?
テレビで占い番組にも出演されています「招運鑑定士 村野弘味さん」によりますと、辰年にお参りすると良い神社として、こちらの「神﨑神社」の名前を挙げておられました。
龍が握る「幸せ玉」真下で願うとご利益があると云われています。
拝殿の「向拝(ごはい)」と言われる張り出した屋根の天井に彫られた龍は、その繊細で躍動的な姿が迫力満点なのです。
足元に示された「宝珠の真下」の文字から見上げると、龍が握る「幸せ玉」を真上に見ることができます。ほかにも鳳凰や蝶、葡萄とリスなど、見事な彫刻が楽しめます。
玉の真下に印があり、この場所はパワースポットとして崇められています。
龍が握りしめる巨大な如意宝珠は、神聖なる玉として知られ、様々な願いがかなうと伝えられております。まさにドラゴンボールのよう、龍パワーが頂ける有難いスポットですね。
神崎神社と龍の彫刻
文化財に指定されている箇所は、本殿と拝殿の扉・向拝の彫刻です。
本殿は、方(ほう)二間(にけん)(桁(けた)行(ゆき)2.06m、梁(はり)行(ゆき)1.91m)の権現造(ごんげんづく)りで、通称八ッ棟造り(やっつむねづくり)と云われています。
正面の入母屋(いりもや)の屋根は長く伸び、軒は唐破風(からはふ)の向拝となっている。軒廻りは繁垂木、三方は勾欄付(こうらんつき)の小縁(こえん)が設けられ、縁の腰組は三手先の枓栱(ときょう)で緻密な構成からなる総欅造(そうけやきづくり)です。
本殿は、向拝(ごはい)の唐破風(菊、龍、葡萄とリス)、屋根下(鳳凰、龍、象、蝶など)、木鼻(楓、菊、大根と鼠など)といった箇所に彫刻が施されています。
また、拝殿の向拝には、天井に豪快な刀法で龍が彫られている他、木鼻の獅子にも量感があります。
本殿は、鳥取藩のお抱え宮大工小倉園三郎によって嘉永6年(1853年)に建立されており、拝殿は小倉園三郎の孫、平次郎が明治12年(1879年)に建築完成しました。
こちらの神社の創建は定かではありませんが、現存する一番古い棟札は、享保18年(1733年)9月12日とされています。
棟札7枚も県指定保護文化財に指定されています。
神崎神社へのアクセス
神崎神社の所在地:鳥取県東伯郡琴浦町赤碕210
※大型バスは9号線まで。「荒神町バス停」で乗降。(バスは道の駅ポート赤碕駐車)
おしまいに
鳥取県東伯郡琴浦町に佇む神﨑神社の龍の彫刻は、神秘的な美の極致と聞き訪れた人々を圧巻しています。
緻密に施された龍の彫刻は、人々を見守りながら幸運へ導いてきたと伝えられています。
「深い信仰心と叡智を秘め、天井から注がれる神聖な力が訪れる者たちに力強い希望を紡ぎ出す」
この言葉に未来への希望が沸々と湧いて背中を押してもらえるようです。