「縁切り」のお社と「縁結び」のお社が背中合わせ・・・!?
このめずらしい神社は島根県松江市にある佐太神社の摂社である「田中神社」です。
年が明けてから猿田彦大神(さるたひこおおかみ)が祀られている神社を調べてお参りに出掛けてみようと思いました。
なぜかといいますと、ある占いで生命数「8」の持ち主である私は、道案内の神様である猿田彦大神が祀られている神社に参拝すると厄が祓われますと書かれていたからです。
松江市に猿田彦大神が祀られている神社「佐太神社」がありました。さらに摂社として縁切り縁結びの神社である田中神社がすぐ近くに建っていました。
田中神社へのアクセス方法
島根県松江市鹿島町佐陀宮内73
佐太神社 TEL:0852-82-0668
交通アクセス JR松江駅から一畑バス(恵雲方面行)で25分、佐太神社前下車すぐ
駐車場 無料(40台)
県道沿いの佐陀川にかかる橋の佐太神社側を北に少し行くと境外社の田中神社があります。
田中神社は本社北殿の摂社で本殿から東へ100メートル離れた飛地に二つのお社が背を向けて建っています。
ここは全国でも珍しい「縁切り」の神社があります。男女の悪縁をはじめなかなか断ち切れない様々な悪縁を除くため、参拝・御祈念に訪れる方が多数あると聞きます。
縁切り神社へ参拝方法は?
西社 ・ 東社
境外摂社の田中神社は、「縁結び」と「縁切り」の社が背中合わせになった他にはない大変珍しい神社です。
佐太神社の御本殿に向かっているのが西社で木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)を祀り、縁結びと安産、背を向けて建つ東社は磐長姫命(いわながひめのみこと)を祀り縁切り・長寿のご利益があります。
縁切りのやり方
立札がお社の脇に立ててありますので、縁切り・縁結びの文字をご確認してくださいね。
東社『縁切り神社』参拝で過去の悪縁を断ち切り、西社『縁結び』参拝で新しい良縁を叶えるというお参りの作法です。
縁切り縁結びで有名な田中神社のおみくじ
佐太神社の摂社である田中神社のおみくじが素敵でしたので、あわせてご紹介します。
川沿いにある小さなお社が背中合わせに二つ並んでいました。
二つのお社の横にかわいい「おみくじの社」があります。
扉をそっとあけると、おみくじの箱があり、少しとりにくいのですが、
手を伸ばしてひとつずつ3人でおみくじを順番に引きました。
イザナミのみこと!かわいいイラストでカラフルな女性向けのおみくじでした。
裏側が千代紙模様になっていて、おみくじが結んであると折り紙が飾ってあるような光景でした。
ユニークなおみくじで心までテンションがあがった楽しいお宮参りでした。
佐太神社のご利益や効果は?
佐太神社は、一畑電車松江しんじ湖温泉駅から、宍道湖を背にして概ね北西方面に向かい車で十分ばかりのところにあります。
佐太神社は松江市の北、鹿島町佐陀宮内に鎮座する出雲二宮です。出雲国風土記に佐太大神社、あるいは佐太御子社ともあり、大社造りの本殿が三殿並立しています。
大社造りの本殿が3つ並ぶ、三殿並立という全国的にも珍しい形式の社殿です。
三殿に十二柱を祀られていますが、主神 が猿田彦大神です。佐太大神(さだのおおかみ)=猿田毘古(さるたひこ)大神は『出雲国風土記』には出雲国内四大神の一つと書かれています。
また猿田彦大神は日本海に面した加賀の潜戸(かかのくけど)で御誕生され、導きの神、道開の神、交通・海上安全、長寿の神として信仰されています。
佐太神社の神事舞として伝わる「佐陀神能」は、平成二十三年に人類が共有すべき文化遺産であるとして、「ユネスコ無形文化遺産リスト」に登録されました。
佐陀神能は、毎年9月25日に行われる御座替(ござがえ)神事に夜8時頃から11時頃まで境内舞殿で奉納されます。
古くは出雲国三大社の内の一つとして「佐陀大社」とも呼ばれた由緒ある古社です。
佐太神社のスピリチュアルな歴史
佐太神社には、伊弉諾尊(イザナギのみこと)が古事記(和銅五年(712年))にある黄泉の国から帰り身を清めたと言う「身澄池」が旧県道付近にあり、伊弉冉尊(イザナミのみこと)を祀る「御神陵」とされる「母儀人基社(はぎのひともとしゃ」が神社背面の三笠山中腹にあります。
イザナギの尊の「身澄池」は、江戸中期に宍道湖の氾濫を防ぐため宍道湖から鹿島町恵曇漁港までの「佐陀川」開削により、それ以前は亀も泳ぐ池だったと伝わりますが、その後県道拡幅工事もあり、今は、旧県道わきに、「佐陀川の開削に尽力した清原太兵衛」の銅像の横に枯れ山水の形で残されています。
このイザナミの尊の御神陵はその昔比婆山の神陵を遷し祀った社と言われ、「伊弉冉社(イザナミのやしろ)」として信仰されています。
旧暦十月神在り月は、この母神である伊弉冉尊を偲んで八百万の神々が集まられるので、佐太神社は「神在の社」(かみありのやしろ)とも呼ばれています。
イザナギの尊が身を清めたと言う「身澄池」が禊の原点で、『古事記』において、イザナミの尊の死後、スサノヲの尊の誕生までに誕生した神々の柱数が四十二柱であり、神在り祭に集う神々が浦巡りしたことにちなみ、四十二浦巡り信仰が発生したのではないかとの研究があります。
佐太神社で毎年十一月末に神在祭が行われるときに、各家で作って食べたものが「神在餅(じんざいもち)」であり、ぜんざいは出雲国が発祥とされています。
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猿田彦大神の本宮は?
椿大神社(つばきおおかみやしろ)
三重県鈴鹿市山本町1871番
伊勢国鈴鹿山系の中央麓に鎮座する椿大神社(つばきおおかみやしろ)は、開運みちびきの神様として知られる猿田彦大神を祀り、全国二千余社ある猿田彦大神の本宮です。
木々に囲まれた厳かな境内には松下電器の創業者・松下幸之助翁寄進の茶室「鈴松庵」もあります。
道案内の神様と言われており、良い方向にことが進んで行く、良い方向に導かれるということで全国から参拝者が集まってきます。
おしまいに
猿田彦大神の神社探しから始まった今回の神社巡りでしたが、佐太神社の摂社である田中神社がユニークであり、おみくじが出雲ではめずらしいものでしたので、おみくじや占い好き女子におすすめスポットです。