鬼滅の刃で羽織や着物の和柄が人気!その意味やエピソード知ってる?

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よもやよもやの怒涛の勢いで、国内の5人に一人は「鬼滅の刃」の映画を見ているような状態と伝えられています。

年末年始で記録を伸ばした結果、累計で観客動員2548万人、興行収入346億円を突破したようです。登場人物がまとっている羽織や着物には、日本の伝統的な柄が使われていますね。

その和柄の一つずつに意味やエピソードがあるのをご存知でしょうか?

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和柄の名前の紹介

1 市松(いちまつ)


主人公・竈門炭治郎(かまど たんじろう)の羽織は緑と黒の市松柄です。

違う色の正方形を上下左右交互に敷き詰めた格子状の模様です。

江戸中期1741年ごろ、歌舞伎の二枚目役者・佐野川市松が「心中万年草(高野心中)」の舞台衣装に白と紺の市松模様の袴(はかま)を着たことで人気となり女性の間に大流行しました。

それをきっかけに市松模様と呼ばれるようになり、日本全国に広まったようです。

それ以前は石を並べたように見えるため「石畳」、平安時代には「 霰(あられ)」と呼ばれていました。江戸時代に流行したきっかけになったのは白と紺の市松模様でしたが、使われる『色』に決まりはありません。

2.麻の葉(あさのは)


炭治郎の妹、禰豆子(ねずこ)の着物が麻の葉模様で帯は市松柄ですね。

麻の葉は正六角形が基本な形です。麻の葉に似ていることからこの名前が付けられました。麻は丈夫ですくすく育つことから、赤ちゃんの服に用いられるようになりました。

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「長襦袢」と言われる下着や帯など、女性の着物にも多く使用されています。

3.鱗(うろこ)

炭治郎の同期・我妻善逸の羽織が似ていますね。

二等辺三角形を上下左右に連続してつなぎ合わせたものです。頂点が他の三角形の頂点にあたるため、三角形の間に新たな三角形ができています。魚や蛇のウロコに見えることから、鱗という名前が付けられました。

壁画家武将の衣装にも見られます。伝統芸能の舞台では、蛇や鬼の衣装に使われる場合が多いです。

4.亀甲(きっこう)

丹次郎の兄弟子富岡義勇の羽織に注目してみます。

正六角形を隙間なく連続してつなぎ合わせたものです。亀の甲羅に似ていることからこの名前が付けられました。

亀と同様に「長寿(長生き)」を表します。変化形には、 正六角形の中に小さな正六角形を重ねた「子持亀甲」、正六角形の中に花の柄がある「花菱亀甲」などがあります。

5.青海波(せいがいは)


海面に見える波の頭を幾何学的に捉えています。古代から親しまれていますが、「青海波」という舞楽の衣装に用いられたことからこの名がつきました。

江戸時代中期には、塗師(ぬし)の青海勘七(せいかい かんしち)が特殊な波形を使って巧みに描いたため広く普及しました。

6.矢絣(やがすり)

矢羽根を縦に連続して並べたものです。 織物だけでなく染物にも取り入れられ、一般的となりました。

江戸時代には家が一度放たれると返ってこない様子から、「戻らないもの」、縁起の良いものとして扱われるようになります。今では女子大生が卒業式で袴(はかま)とともに着る着物の定番になっています。

7.唐草(からくさ)

風呂敷の柄でなじみのあるものです。

江戸時代後半には縁起がよいものとして人気がありました。エジプト、メソポタミア、ギリシャなどに起源があります。その後中国にもたらされ、シルクロード経由で日本へ伝わったとされています。

日本人好みに変化しながら、ぶどうや牡丹、蓮など他の花々と組み合わせたものも生まれました。

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和柄の意味は?

1.市松


市松模様は、上下左右に途切れず続く模様が特徴です。

終わりがないようなイメージで、使われる分量が多いとかなり広がりを感じさせる模様ですよね。そのため、”永遠や発展拡大、繁栄を意味する柄”と言われています。

市松模様の品物は、事業拡大や子孫繁栄など運気上昇の願いを込めたプレゼントとして選ぶにふさわしい、縁起のよいアイテムなのです。

そしてその一つ一つの正方形の大きさも、1辺1cmにも満たない細かいものから、数メートルのものまであるのも特徴です。幾何学的な模様なので和洋と問わずに用いられています。

2020年に開催予定だった東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムには、白と藍色の市松模様が使われています。


アーティスト野老朝雄(ところあさお)さんが考案し、組市松紋(くみいちまつもん)と呼ばれる市松模様をアレンジしてつくられたオリジナル柄です。

2.麻の葉


麻の葉は4ヶ月で4mにもなるほど成長が早く、真っ直ぐにグングン成長して行くため、麻の葉柄には子供の健やかな成長の願いが込められています。

またこの柄には魔除けの意味があり、昔から産着の柄として広く親しまれてきました。

3.鱗


三角の文様は古くから魔物や病を示すものであったとか。

古墳の壁画や装飾に、神に屈した悪魔の印をあえて描くことで、忌み嫌うものを追い払おうとしたとも伝えられています。

三角は魔よけや厄よけの意味で使われるようになり、京都には今でも女性の厄年(33歳)に鱗文様の長襦袢を着る習慣が残っています。

鎌倉幕府の北条時政の旗印は三角形を3つ重ねた「三鱗(みつうろこ)」と呼ばれるものでした。室町時代以降は能装束や陣羽織にも見られ、能や歌舞伎では鬼女や蛇の化身の衣装に使われています。

4.亀甲


亀甲紋様は亀の甲羅のように固く身を守ることから、長寿や健康という意味を持ちます。

「鶴は千年、亀は万年」という言葉があるように、昔から長寿吉兆の縁起の良いものとされてきました。

また派生紋様の「毘沙門亀甲」は名前の通り「毘沙門天」が由来となっている為、金運が良くなるともいわれています。

5.青海波


穏やかな波がどこまでも続いている様子を模様にした青海波(せいがいは)は、「未来永劫平穏に」という意味が込められた吉祥柄。

穏やかな日々が続いていくよう願いを込めて、結婚祝いにもおすすめですね。

6.矢絣


矢絣は、矢羽根の模様を表した絣柄です。 弓で射た矢は戻らないことから、「出戻らない」の意味をこめて、江戸時代の嫁入りの支度に矢絣のきものを持たせたといいます。

戻らないこと、まっすぐに突き進むことから、縁起柄とされています。

7.唐草


唐草文様は蔓(つる)草の茎や葉が絡み合って曲線を描く文様です。

蔓草が四方八方に力強く伸びていく様子を模様にした「唐草」は、強い生命力や繁栄を象徴します。

生命力が強く途切れることなく蔓をのばしていくことから「繁栄・長寿」などの意味があり、縁起のいい文様です。

蔓(つる)は音読みではマンなので「万」と読み替えて、それが帯のようにつらなっていることから帯を音読みでタイ、タイを「代」と読み替えますと「万代」と読めます。

すなわち一族の万代の繁栄・長寿の意味を持ちます。そのため唐草は大変好まれたようで、昔は唐草模様の風呂敷が各家にあったようです。

ちなみに、泥棒が唐草模様の風呂敷を持って逃げるのは、かつてはどこの家にも唐草の風呂敷があったから。

もともと風呂敷は嫁入り道具や贈答品を運ぶのに使われていたそうで、唐草模様が本当に重宝されていたことが伺えます。

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さいごに

和柄は日本で古来より伝わる模様の総称であり、土器や仏具、着物などの柄に使われていました。

線や図形などを組み合わせた幾何学模様の他、身近にある自然からかたどった模様や、中国など海外から伝わった模様に日本独自のアレンジや意味付けがされたものなど様々なものがあります。

今、竈門炭治郎で人気の市松柄は、歌舞伎の衣装から流行した和柄だったのですね。

縁起の良さを身近に感じられる和柄を自分自身のお守りとして身に着けたいものです。また子孫の健やかな成長に和柄ものをプレゼントするのも現在の鬼滅ブームにあやかって良いですね。

この機会に和柄という古き日本の良さを見直したいものです。

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