ベランダで手軽に家庭菜園を始めてみたい方はみんなの体験談を読んでみませんか?
家庭菜園ならではの奮闘ぶり・アイデア・失敗談を満載です。
この時期おうちで楽しく過ごしたいなと考えている方、ベランダを有効利用して家庭菜園で時間を費やしてみては。
体験談1.ベランダで家庭菜園 ゴーヤ
私がお勧めする、初心者向けの野菜はゴーヤです。
その理由については、3つあります。
1つ目は、地球温暖化対策の一環として、グリーンカーテンに使われることです。
ゴーヤは、沖縄を代表する野菜です。最近では、夏の暑さを少しでも涼しく過ごすため、つる性植物という特性を活かして、グリーンカーテンとして住宅地などで利用されています。
2つ目は、初心者でも育てやすいこと。ゴーヤは夏の炎天下でも、すくすくと育ち、害虫の発生が少ないことです。6月になると、黄色い雌花・雄花が咲き、受粉が成功すると、雌花は細長い実へと変化します。そして、7月中旬頃に収穫します。
3つ目は、夏バテ防止。収穫した実には、苦み成分であるモモルデシンがあり、この物質が夏の暑さに対する抵抗力(スタミナ)をつけてくれます。
ベランダでゴーヤを育てる場合は、長方形のプランターをお勧めします。
ゴーヤは葉を多く茂らせ、成長のスピードも速いです。その分、根も深く横に広がるので、深さ30cm以上がお勧めです。
置き場所は日当たりのよい、風通しの良い場所。風通しの悪い場所では、うどん粉病などの病気に掛かりやすいです。
水やりのタイミングは、最初は控えめですが、実が付き出したら、毎朝、そこから水が流れ出るまで、たっぷり与えます。
(気温によっては、夕方にも水やり)。
ゴーヤはキュウリと同じウリ科の植物。ウリ科の植物は、実に水分を蓄える性質があるので、水の量が少ないと、しわのよった果実になってしまいます。
肥料は、植え付けてから2週間後に、規定量に薄めた液体肥料を、一週間間隔の割合で、水やりがわりに与える。
私のお勧めは一番花が咲い、最初の実がなっているのを確かめてから肥料を与えるようにしています。
ゴーヤは肥料が少ないと、花つきが悪くなり、多いと葉が茂り過ぎて、肝心の実が付かないので注意が必要です。
害虫については、ゴーヤには、ほとんど付きません。しかし、風通しが悪い場所で栽培していると、カイガラムシという白い虫がついてしまい、成長の妨げになるので、注意が必要です
体験談2.ベランダで家庭菜園 ハーブ
大葉は夏の食欲が減退する時期でも、爽やかな味わいで暑さに優しい食材だと思います。
冷やしうどん、冷やし素麺などには絶対に欠かせない薬味として、個人的には重宝していますよ。
薬味としても重宝しますが、大葉自体を味あうには紫蘇の醤油漬けにして冷蔵庫に保存しておく保存食的なものがあります。
あったかいご飯をくるんで食べるとご飯が進みすぎて困ります。
大葉がまれに苦手な方がいるけど、私的には理解ができないくらい大葉はすごく美味しいので、いくらあっても困ることはないし、スーパーで買うと10枚で100円するような時もよくありますよね。
葉っぱというと失礼ですが10枚が100円とはかなり割高な気がしませんか?節約のためにも、沢山生えてくる大葉を家庭菜園にするのはプラスだと思います。
先ほどの冷たい料理に追加して冷奴にも合いますし、天ぷらに添えられている大葉があったら、見た目も単色な天ぷら衣の中でも色彩が加わって引き立ちます。
味も色合いも和のハーブのトップじゃないかと思っています。
土壌・肥料の工夫
大葉を初めて育てたのは、花屋さんで苗が売っていたのでそれが始まりです。苗といってももう既に食べれる葉がついた状態でした。
ホームセンターへ行きプランターと土をを買ってきて、苗を植えました。土のことや肥料については詳しく知らないので、比較的安価な花野菜用の土を買いました。
標準的な肥料もはじめから配合されている土です。
同時にミニトマトも栽培していたのですが、結構よく育ちました。真偽の程は分かりませんが、卵の殻を粉々にして蒔いたりもしたのも肥料になったのかな?と勝手に思っています。
日当たりが良いのも理由かもわかりませんが、水も頻繁にやらずにわりと放置ぎみでした。大葉はずぼらな人でも勝手に育ってくれるので、随分人思いなハーブですよ。
虫対策にはハッカの精油を水に垂らしたのをスプレーしたりしました。どちらかというとトマトの方によく虫がつきましたが。
是非、ずぼらで節約したい人、大葉が好きな人はいちど育ててみてはどうでしょうか?
体験談3.ベランダで家庭菜園 白菜
冬、夫婦で鍋料理を楽しんでいます。白菜は我が家では鍋の必須野菜なのでできるだけ新鮮なものが欲しいということでベランダ栽培を始めました。初心者ですが意外と育てやすい野菜です。
鉢、プランター使用
鍋を囲む人数が少ないので、スーパーなどで売られている1株では大きすぎることもあり、ちょうど食べられる大きさにするために鉢かプランターを利用します。
8号鉢を標準にしていますが、この大きさの鉢だと大体1回の鍋で食べきれる大きさの白菜が収穫できます。
鉢は素焼き鉢の方が良いのですがプラ鉢でも全く問題ありません。鉢底石を入れ、大玉の赤玉土を数センチ入れてから用土を入れます。
土は新しい赤玉土と腐葉土が使えれば一番良いのですが、古い土でも再生剤を加えれば問題ありません。元肥として、たい肥、苦土石灰を加えます。
できるだけ無農薬にしたいのですが、白菜の場合、ヨトウムシなどの食害を受けることがあるので植え付ける直前に土の中の虫に効果のある1回だけ農薬を土に混ぜます。
種から育てても良いのですがホームセンターなどで苗が手に入れる方が楽です。苗が定着するまではこまめに観察して水のやりすぎに注意が必要です。
定着して新葉が出てくるようになれば表面が乾いたら水やりし、出きるだけ日当たりのよい場所に鉢を移動します。
害虫が不安であれば防虫ネットを使っても良いのですが、毎日、こまめに食害がないか調べるのもベランダ栽培の一つの楽しみです。
細い竹串などで葉の合間にいる虫を探して駆除します。一匹見つけたら、他にもいますのでしっかり探すようにします。
こうすることで植え付け後は無農薬で育てることができます。追肥は育ち具合を見ながらになりますが化成肥料を毎月1回くらいを目安にします。
11月頃には玉になり収穫時期を迎えます。外側の葉が変色する頃までは収穫できますし内部が霜の被害が出ないように保温すれば年を越しても大丈夫です。
鉢の数だけ鍋料理を楽しむことができ、料理の直前に収穫すれば毎回新鮮野菜を楽しめます。
体験談4.ベランダで家庭菜園 シシトウ
夏野菜の定番。
暑さに強く、寒いところが苦手な野菜。
夏に栽培するのが最適です。
ビタミンC、カロテン、カリウムが豊富。
クーラーつけすぎて足がつる方、カリウムを取りましょう。
風邪ひきやすい方、口内炎出来る方、ビタミン不足です。
ししとうは、エプネフリンの分泌を増やし、脂肪の燃焼を高めてくれます。
取れたて野菜は本当においしいですよ!
実もたくさんできるのでおススメです。
焼いて、焼き肉のタレで食べるとおつまみのネタにも!
雑魚と煮込んで食べるのもおいしいですね。
簡単に育てられ、たくさんなると育てがいがあります。
鉢・プランター
どの野菜でもそうですが、少し深いもの、大き目なものがいいです。
根がしっかり張ることによって、転倒防止や、水分の吸収がよくなります。
大きくなってきて、倒れそうになってきた場合
茎の数センチ横に、同じ背丈の棒か、少し長めの棒をさして、
ビニールテープでくくって倒れないようにしてあげましょう。
野菜は、芽かきがむずかしいですが
ほっておいてもある程度は実がなってくれます。
土壌・肥料の工夫
水通しがよくなるようにします。水通しが悪いと根腐れがおきてしまいます。
一番下に、鉢底石を入れるといいです。3-4㎝ぐらい。
花が咲きはじめたら、鶏糞や、野菜用肥料をあたえます。
茎から少し離し、土の上に置いとくだけで大丈夫です。
十分育ちます。
水やりの工夫
水やりは朝夕の2回程度でOKです。
真昼間にあげると、水分が気温で温かくなり、根によくないです。
お湯をあげてる状態になります。
なので、できるだけ涼しい時間帯に水やりしましょう。
水やり忘れると、しおれてきますが
たっぷりあげれば大体は、元に戻ってくれます。
あと、水分不足になると、ストレスで辛い実がなります。
防虫・防鳥の対策
あぶらむしやカメムシ、どこからともなく現れます。
害虫がついてきたら、割りばしでどかしてあげましょう。
人に安全な防虫薬剤が最近ホームセンターに出ているので
こまめに噴霧します。
アブラムシはアルミホイルを嫌うので
鉢のふちに工夫して置いてみました。
少し面倒ですが、頑張りましょう。
液体の薬は気を付けないとべたついたりします。
さいごに
楽しい失敗談とベランダ菜園の結果をおもしろく感想を頂いたので紹介したいと思います。
ベランダの日当たりが良い。燦燦と日が降り注ぎ、植物が育つのではないかと思い育てた。
花を種や球根から育てることが多かったのだが、ある時、ハーブを育てたらどうだろうと思い育て始めた。
よくキッチンパックのようにして容器に土とハーブの種が入っている簡単キットが売っているが、当時はまだそこまで簡単になっていなかった。
鉢を買い、土を買い、タネを買い、肥料を買い、ベランダで鉢に種を撒き、根気よく育てた。
日当たりが良いせいか、ハーブは思っているより簡単に育つからなのか順調に育った。
レモングラスやローズマリーなど普段買うようなハーブを幾つか育てた。
一度種を撒いてしまえばあとは水をやりそだつのを待つばかりである。
日ばかりが降り注いでいた。燦燦と。
燦燦と降り注ぐ日が良いことのように思えていたのだが、燦燦と降り注ぐ日が良いことと思うのは光合成の最中の植物ばかりであることが、ある日明らかになった。
植物ばかりが、降り注ぐ太陽の光こそが良いことだ!と述べていたというのだ。
人はどうなのか。オゾンは層が破壊され日の光を危険なものとみなしていた。危険から身を守るべく徹底的にUV対策を練り、危険に備えるのだという話だ。
夏の海辺などは変わらないのだろうが、日々の中で燦燦と降り注ぐ日の光は危険な敵だ!!!と皆が敵視していたという。
晴れた昼下がりなどにベランダで昼寝などをするのが気持ちいいと思いビーチチェアなどを購入したのだが、敵視する声からか流石に昼寝をしなくなっていた。
ベランダでお茶を飲みたいな!と言ってはそんな喫茶店があったが、それも都心ではなく武蔵境にポツンと出来ただけだった。なにゆえか、それ以来閑散としている。
だが、日々日の光ばかりは降り注いだ。降り注ぐ日の光で育ったハーブ。
何に使おうかと思案した。お茶や料理や風呂がいいな!と考えている間は楽しかったのだが。
いざ収穫しようとして驚いた。驚愕したのだ。
育ったハーブの葉の裏にビッシリ虫がついていた。こんなことがあるだろうか?せっかく育てたというのに!
これじゃ、食べられないだろう?収穫の邪魔をするのは虫だけだっただろうか?・・・
という結末でした。
ベランダ菜園を始められるあなたの参考になれば幸いです。