水は生まれ育った場所に近い水の味が飲み慣れていて、一番美味しく感じると言われています。
南アルプスの天然水はおよそ硬度30ミリグラムの軟水です。
北アルプスの天然水はおよそ硬度10ミリグラムの軟水です。
奥大山の天然水は硬度が約20ミリグラムの軟水です。
熊本・阿蘇の天然水は約80ミリグラムの軟水です。
硬度100以下が軟水であり、300以上が硬水、その間の100~300は中程度の硬水というのがおおよその目安になります。
奥大山の天然水でも十分飲みやすいのですが、さらに硬度の低い北アルプス天然水は、すっきりとマイルドで飲みやすく美味しいです。
以前「 採水地のご指定はお受けできません。」と通販サイトに記載があり、がっかりされた方もあるでしょう。
この2022年春には、北アルプスの天然水、南アルプスの天然水、奥大山の天然水、阿蘇の天然水など指定したものがご自宅に届くように変更されていました。
北アルプス・南アルプス 天然水の「硬度」とは?
硬度とは水質を表す指標のひとつで、1Lの水に含まれているカルシウムとマグネシウムの総量をいいます。
軟水の基準: 日本の場合 硬度100未満。 WHO(世界保健機関)では60未満。
硬度=(カルシウム量x2.5)+(マグネシウム量x4.1)の式で計算できます。
南アルプスの天然水の硬度
サントリー南アルプスの天然水の硬度は 30.4mg/Lです。
例えば、カルシウム量9.7mg/L、マグネシウム量1.5mg/Lの水の場合は
(9.7mg/L×2.5)+(1.5mg/L×4.1)=30.4mg/L
北アルプスの天然水の硬度
[サントリー] 北アルプスの天然水 の硬度は10.0mg/Lです。
例えば、カルシウム量0.8mg/L、マグネシウム量0.56mg/Lの水の場合は
(9.7mg/L×0.8)+(0.56mg/L×4.1)=10.0mg/L
軟水と硬水の違いとは?
硬度によって「軟水」と「硬水」に分けられます。
分類する基準にはいろいろありますが、硬度100以下が軟水、300以上が硬水、その間の100~300は中程度の硬水というのがおおよその目安になります。
天然水の「南アルプス」と「北アルプス」味の違いは?
北アルプス天然水の水源は、柔らかくすっきりした味わいでミネラル分は、1リットル当たり約10ミリグラムです。
南アルプス天然数の水源の約30ミリグラムに比べてミネラル分が低いのが特徴のようです。ちなみに熊本・阿蘇の水源は約80ミリグラムと高めです。
サントリー広報担当者によりますと「長野県大町市は豊かな自然に囲まれた理想的な場所です。
そこで育まれた水は北アルプスの山々に磨かれた適度なミネラル分を含み、くせがなく、すっきりとした飲み心地です」とアピールしています。
サントリー南アルプスの天然水はおよそ硬度30の軟水です。奥大山の天然水がサントリーで一番美味しいと個人的には思っていました。天然水の硬度が20とあって凄く飲みやすいのです。
南アルプスと北アルプスの生産地の違いは?
「南アルプス天然水」広報部によりますと、
「南アルプス天然水」は1991年発売以来、山梨県北杜市の工場で生産されています。
「北アルプス天然水」は、長野県大町市に建設中の新工場で生産されます。
ラベルデザインの違いは?
ラベルを一瞬見た目では違いがわからないデザインのようです。
「北アルプス天然水」のラベルデザインは長野県大町市の鷹狩山から望む餓鬼岳(2647メートル)を中心とした北アルプスが描かれているのだとか。
「南アルプス天然水」のラベルデザインは甲斐駒ケ岳(山梨・長野県境)、鳥はルリビタキ、花はフクジュソウが描かれているのに対して、北アルプス天然水は青い鳥はオオルリ、黄色の花はシナノキンバイと言われています。
よく見ると違うデザインになっているようで「南アルプス天然水」と「北アルプス天然水」を並べて、鳥やお花の学習ができそうですね。
天然水の採水地・販売エリアは?
サントリー天然水の採水地は阿蘇、鳥取の奥大山、南アルプスの3カ所の水源地があり、東日本、近畿・中国・四国地方、九州地方と販売エリアが分かれていました。
4カ所目の水源となる長野県大町市は、3千メートル級の山々が連なる北アルプスのふもとで、市内の上水道をわき水でまかなわれています。
2019年春にミネラルウオーター「サントリー天然水」の生産工場の着工を開始され、2021年春には販売を開始される予定です。
長野県大町市では事業費が百数十億円で、敷地面積は約41ヘクタール。
年間生産量は550mL のペットボトルで2億4000万本分を予定されています。
生産工場のほかに県産の食材を味わえる食堂や研修にも利用できる多目的施設を開設し、敷地内を流れる乳川を使った自然探索イベントも企画中です。
水源を安定供給のため「南アルプスの天然水」などと水源地を強調していた商品名を「サントリー天然水」に統一すると発表されました。
天然水は水源地に近いエリアで販売されるようで、北アルプスの場合は長野県を中心とした東日本、『南アルプス』は関東を中心とした東日本になると予測されています。
販売エリアは水源地に関係なく全国が対象になる模様です。
おわりに
サントリーの天然水は、森づくりを続けながら、およそ20年以上も雨が大地に磨かれミネラルを授けられて、おいしい天然水になったのだとか。この貴重な水ってありがたいですね。
2021年はサントリー天然水の誕生から30年の節目に当たるようです。
適度なミネラル分を含み、くせがなく、すっきりとした飲み心地と言われている「北アルプス天然水」という報告でした。
サントリー天然水の商品案内から「採水地のご指定はお受けできません。」が排除され、各地の天然水が飲み比べできる楽しみができました。
あなたはどちらの天然水を選びますか?
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