環境省は令和4年度から、環境に配慮した行動をとった個人にポイントを発行する「グリーンライフポイント」を創設する方針が固まりました。
地球温暖化の防止に歯止めをかけるために、住まいや食など身近な行動にインセンティブ(動機付け)を与えることで脱プラスチックなど国民にライフスタイルの転換を促していき、温室効果ガスを削減するのが狙いです。
グリーンライフポイントって何?
グリーンライフ・ポイントは、利用者の多い大手の通販サイトやスーパー、家電量販店などのポイントサービスや、自治体などを主体として地域で展開している既存のサービスを活用し、環境を配慮する行動をとった場合に上乗せする形で発行されます。
ポイントは既存のポイントと同様に、買い物などに使えるようになります。
グリーンライフポイント対象となる行動
対象となる行動は、以下の5分野を想定されています。
〈1〉住まい
「住まい」では、太陽光など再生可能エネルギーによる電気への切り替えや省エネ機器の購入などを対象としています。
〈2〉食
「食」は、食品ロス対策として販売期限が迫った食品の購入を促します。
地産地消の食材を利用しましょう。
〈3〉衣類
新たな視点で使える人にリユースを促します。
長く愛用できる衣類の選択もポイントです。
〈4〉循環
「循環」ではプラスチック製の使い捨てスプーンの受け取り辞退などを想定しています。
簡易包装商品を促します。
〈5〉移動
カーシェアの利用やシェアサイクルの利用促進も検討されます。
環境省は、企画開発費だけでなく、ポイント上乗せ分の費用についても補助の対象とする方向で、全体の予算規模は膨らむ見通しです。
ポイントをどの程度上乗せするかは参加する企業・団体の判断に委ねる予定です。
国内の温室効果ガスの排出量(消費ベース)は、6割を家計関連が占めていると言われています。
環境省は、2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにする目標達成に向けた重点施策の目玉に、今回のポイント制度を位置づけます。
このほか環境省は来年度予算の概算要求に、再生エネの発電施設を導入した自治体に最大75%を補助する交付金制度の新設や、二酸化炭素(CO2)削減につながる高性能エアコンの利用促進、自治体と住民との電気自動車(EV)のシェアリングなどを支援する事業を盛り込む方針のようです。
さいごに
異常気象が続く今の環境は、未来の自分たちの暮らしをとても不安にさせます。
便利だった生活、プラスチック製品を排除していく暮らしに徐々に変えて行かないといけないですね。
少し遅かったかもしれませんが、これ以上美しい日本の情景が損なわれないように、心して努力していきたいものです。