今回卒業旅行のテーマでは、なんとヨーロッパ へ女子一人旅20日間行ってきた方から思い出エピソードが届きました。度胸が違いますね。
スリリングなコワイ場面もあったようですが、果敢に乗り越えて帰国しておられます。
時代を超えて心に響くメッセージがあります。ヨーロッパ へ卒業旅行を考えておられる方、ぜひ読んでみてください。
地球の歩き方ヨーロッパ卒業旅行のプラン・ルート
私がイギリス、ギリシャ、イタリア、フランスへ卒業旅行に行ったのはもう30年ほど前になります。
4年生になってから地球の歩き方から卒業旅行の案内広告が届きました。
案内を眺めているうちに、なんとなく行ってみようという気になりました。まだベルリンの壁が崩壊する前でしたので気軽にいかれるのは西欧が主流でした。
私が選んだのは、成田―ロンドン、ロンドンから好きな場所、パリー成田の飛行機の切符とロンドン1泊目のホテルが付くツアーです。
ツアーと言っても、すべての行動は自由です。自分一人で対応しなければなりません。ロンドンから飛ぶ場所は一番遠いアテネにしてみました。
東ヨーロッパは簡単に通れませんが、ギリシャからイタリアへ船が出ていて、ユーレイルパスが使えるようでした。当時はこれだけで25万円くらいかかりました。それでは出発です。
地球の歩き方ヨーロッパ卒業旅行の食事やお土産は?
出発は偶然、大喪の礼に当たる日でした。雪が降ったかと思います。記念すべき卒業旅行の始まりです。ロンドンに着いて一番驚いたのが物価の高さです。
日本円が強くなる前のことです。まずは宿です。2泊目からは自分で探すしかありません。まだ寒い時期でしたのでこだわりは熱いお湯の出る部屋です。
と言っても安い宿ですのでシャワーは共同で、部屋には洗面台があるだけです。これだけでも、歯磨きができるので結構便利です。
ロンドンで2回ホテルを変えました。やはり物価が一番高かったです。宿のスタイルはどこも同じでしたが、その他の国は何とか許容範囲でしょうか。
食事はスーパーでの買い物で済ませました。一度だけ列車で一緒だった日本人とローマで食事をしました。地球の歩き方に乗っているレストランでです。
内容はなんてことはないレストランでした。これなら日本の洋食屋さんの方が美味しいでしょう、その時ばかりは周りを日本人に囲まれました。
お土産は、小物を少し買った程度です。ほとんどが自分用です。やはり世界的な観光地ですので、その手のお店はいくらでもあります。
一番大きいものはギリシャ彫刻のミニチュア版です。今でも机の中に入っています。これを見ると記憶がよみがえります。
地球の歩き方ヨーロッパ卒業旅行のハプニング・エピソード
ロンドン1泊目のホテルから安宿のある中央駅まで地下鉄で2駅でした。せっかくだし歩こう。これが最初の失敗です。
ヨーロッパの街はサークルを中心に放射線状に広がっている場合が多いのでしょうか。
中国や日本の街は碁盤の目になっていることがあります。感覚的に右に曲がって、もう1回右に曲がれば元に戻れる。そう思って歩いていました。
朝早くホテルを出て、たったの2駅なのに中央駅に着いたのは日が暮れた後です。1日中バックパックを背負って歩いていました。
途中、いったい私はこんなところで何をしているのだろうか?と気がめいりました。が、その後ロンドンを歩いていると、あれここ歩いた。
という場所ばかりで、初めてのロンドンなのになんだか懐かしい気分になりました。へえ、こんなところまで歩いてきたのだ。1日歩いたのだからロンドン1周くらいしたのでしょうか。
アテネに着いた日は、銀行のストライキがあったようです。両替ができませんでした。やむを得ず誘いのまま、白タクに乗ってホテルに連れて行ってもらいました。
一応、普通のホテルでした。値段も手ごろで。が、しつこく飲みに誘います。まあ、ぼったくりバーに連れて行こうとしているのでしょう。
ここは、金がないことを理由に断れました。お土産屋さんに事情を説明すると、両替は郵便局でできると言います。ついでに絶対に一緒に飲みに行ったらダメとも言ってくれました。
ホテルはなかなかでしたが1泊でチェックアウトし別の街に移りました。これで一件落着です。ローマの街で早朝ジプシーの女性たちに囲まれました。
女の子もいました。女性だけだからと言って油断してはいけません。かばんを開けて財布の中からお金を盗みます。逃げればいいだけです。
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おわりに
結局、全て予定通り、英国、ギリシャ、イタリア、フランスと回りました。効率よいルートかと思います。
ヨーロッパを飛行機と船と列車で回りいろいろ体験できました。ヨーロッパは歴史があり、見どころはたくさんあります。
その上、旅行をしやすいですから卒業旅行には最適だと思います。ユーレイルパスを持っていれば鉄道は乗り放題です。
鉄道も発達して便利でどこへも行かれます。できれば英語を知っていた方がよいかと思います。
道に迷った問など下手な英語でも親切に案内してくれます。トラブルは当然あります。そんな時でも冷静に最善策を講じる。
そしてそれを乗り越えることで強い人間になります。この点が世界へ出るお勧めの一点でしょう。
もう一点あります。日本の常識は世界の非常識。日本と世界とは全く違うのは間違いないところです。井の中の蛙大海を知らず。世界に染まる必要はありません。
でも世界を知ると知らないでは、その後の人生にかかわってきます。間違いなく大きな器になれます。ご参考までに。