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2024浅草寺「ほおずき市」夏の風物詩の云われや始まりはいつ?四万六千日の縁日とは?

神社・お寺めぐり

2024年7月9日東京の浅草にある浅草寺で、江戸時代から続く伝統的な「ほおずき市」が開催されました。境内には約100軒の屋台が立ち並び、訪れた人々が鮮やかなほおずきを購入していました。

この市は毎年7月9日と10日に行われ、この日にお参りすると4万6000日分のご利益があると言われています。ニュースでも、毎年訪れるという台東区の63歳の女性は「今年も無事にお参りできました。仏壇にお供えします」と、大きなほおずきを手に汗ばむ暑さの中語っていました。

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浅草寺の「ほおずき市」は夏の風物詩

浅草寺の「ほおずき市」は、江戸時代からの夏の風物詩で、境内は色とりどりのほおずきで賑わっています。

東京都内で最も古い寺院である浅草寺では、毎年7月9日と10日に江戸時代から続く夏の風物詩、「ほおずき市」が開催されます。7月10日に参拝すると、他の日に比べて126年分、つまり46,000日分のご利益があるとされ、「四万六千日」の縁日として多くの人々が訪れます。ほおずきが販売されるのは、煎じて飲むことで大人の癇癪が治まり、子どもの虫の気が収まるという言い伝えがあるからです。

この日には、約100軒の露店が境内に並び、境内は鮮やかなほおずきで彩られます。東京では7月13日からお盆が始まるため、ほおずきを提灯として使用し、先祖供養を行うことが一般的です。

また、この2日間限定で授与される黄色の掛け紙の祈祷札「黄札」と「雷除札」を求める人々も多く見られます。


浅草寺について

628年に創建された浅草寺は、東京都内で最も古い寺院です。金龍山の山号を持ち、聖観音菩薩が本尊として祀られています。かつて天台宗に属していましたが、第二次世界大戦後に独立し、聖観音宗の総本山となりました。「浅草観音」や「浅草の観音様」とも呼ばれ、広く親しまれています。

浅草寺は、東京都内で唯一の坂東三十三箇所観音霊場の札所(第13番)であり、江戸三十三箇所観音霊場の札所(第1番)でもあります。境内には雷門の雷神像と風神像、本堂外陣の天井絵、五重塔など見所が多くあります。

また、江戸文化が栄えた中心地でもあり、現在もその名残を残しています。ほおずき市や羽子板市など、季節ごとに江戸の風物詩ともいえる行事が行われます。参道の仲見世には、名物の雷おこしや人形焼きを販売する店が並び、一年を通じて参詣者で賑わっています。

ほおずきの屋台と「四万六千日」の縁日

7月9日と10日に浅草寺の境内を彩るほおずきの屋台は、浅草の夏の風物詩です。これらの日は「四万六千日」の縁日であり、それに合わせてほおずき市が開催されます。

平安時代から、観世音菩薩の縁日は毎月18日とされてきましたが、室町時代末期頃から「功徳日」と呼ばれる特別な縁日が設けられるようになりました。

 

功徳日とは、その日に参拝すると、100日や1,000日分の功徳が得られる特別な日を指します。寺社によって異なりますが、現在の浅草寺では月に一度、年に12回の功徳日があります。その中で7月10日は特に大きなもので、46,000日分の功徳があるとされ、「四万六千日」と呼ばれます。

 

この46,000という数の由来には諸説あり、一升の米が約46,000粒であることや、一升と一生をかけているとも言われますが、はっきりしたことはわかっていません。46,000日はおよそ126年に相当し、これが人の寿命の限界とされるため、「一生分の功徳が得られる縁日」とされています。

 

江戸時代には四万六千日の縁日の参拝が定着し、前日の9日から多くの参拝者が訪れるようになりました。このため、9日と10日の両日が縁日となり、現在もその伝統が続いています。

ほおずき市の始まり

四万六千日に伴うほおずき市は、明和年間(1764〜72)に始まったとされています。この縁日は浅草寺を参考にして他の寺社でも行われるようになり、芝の愛宕神社では四万六千日の縁日にほおずき市が開かれるようになりました。

 

民間信仰では、「ほおずきの実を水で丸飲みすれば、大人は癪が治まり、子供は虫気が取れる」とされ、多くの人がほおずきを求めて訪れました。この愛宕神社の影響を受けて、浅草寺でも四万六千日にほおずき市が開かれるようになりました。お盆の時期でもあり、ほおずきは盆棚の飾りとしても使われます。

かつて、四万六千日の縁日には赤とうもろこしを売る屋台もありました。赤とうもろこしは雷除けのお守りとして信じられており、文化年間(1804〜18)頃に境内で販売されるようになりました。

 

しかし、明治初年(1868)頃の不作により赤とうもろこしが手に入らなくなり、参拝者が浅草寺に雷除けのお守りを求めるようになりました。これを機に、浅草寺では竹串に挟んだ三角形の守護札を授与するようになり、これが現在も四万六千日に授与される雷除札です。

さいごに

2024年7月9日と10日の両日、活気あふれる浅草寺で、いなせな姿の売り子たちがほおずきを販売し、境内は朝から晩まで参拝者で賑わいます。

 

コロナも収まり観世音菩薩の功徳に感謝し、今年は「ほおずき市」を楽しんで江戸情緒を存分に味わいましょう。

 

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