7月7日(日)の18:30から、太宰府天満宮で七夕祭が行われます。この日には熊本県山鹿市から「山鹿灯篭踊り」が奉納され、20:00からは境内の天神ひろばで「山鹿灯篭踊り総踊り」が披露されます。
私も知りませんでしたが、山鹿灯篭踊りは、頭に灯篭を載せて踊る熊本の伝統芸能です。灯篭の明かりが宵闇に浮かび上がる様子はとても幻想的で、初めて見たときは皆さん感動されています。
太宰府天満宮の 七夕祭
七夕の願いのアーチが彩る境内
福岡県太宰府市にある太宰府天満宮では、本殿の大規模改修が進行中です。この間、境内には全長15メートルの笹のアーチが設置され、七夕飾りが並べられて参拝者を楽しませています。
本殿の前に設けられた仮殿は、傾斜した半円形の屋根が特徴です。境内で育った梅やクスノキなど、約60種の木や花が植えられ、森の一部を再現しています。季節とともに変化するその姿は、訪れる人々を温かく迎えます。
太宰府天満宮では、本殿が完成する2026年頃まで現代アートのような仮殿を見ることができます。この仮殿は、周囲の森と調和する優れた建築物として「福岡県美しいまちづくり建築賞」の大賞を受賞しました。緑に覆われた屋根はまるで“浮かぶ森”のようです。
太宰府天満宮では、祭神・菅原道真公にちなんで25年ごとに式年大祭を行っています。2027年が道真公の没後1125年にあたるため、124年ぶりに本殿の大改修が実施されており、現在は仮殿が設けられています。
七夕飾り in 太宰府天満宮
太鼓橋と楼門の間にある小道に七夕飾りが設置されています。隣接する参道には、特製の木枠に掛けられた約800個の色鮮やかな風鈴も登場し、七夕の季節を華やかに演出しています。
七夕祭に先立ち、7月1日から7日まで太宰府天満宮では七夕飾りが設けられ、奉納された短冊が参道を彩っています。子どもたちが書いたと思われる願い事がとても可愛らしく、何て書いてあるのか、つい読みたくなります。
七夕飾りの短冊に込められた願い
境内を彩る七夕の飾りは、福岡地区明るい社会づくり運動協議会が約30年前から設置しているもので、地域の風物詩として定着しています。
この時期にはインスタ映えするスポットとしても知られています。協議会は毎年6月初旬に、太宰府市内の幼稚園児や高齢者施設の入所者などに短冊を配り、参加を呼びかけています。
多くの人々が「願い事を書くのが毎年楽しみ」と語り、今年も1000枚以上の短冊が集まったそうです。これらのカラフルな短冊は、雨にも耐えられるようにラミネート加工され、高さ5~6メートルの笹20本に結びつけられて、頭上を彩っています。
短冊には「なわとび200回跳べますように」「立派な男の子になれますように」といった可愛らしい願い事や、「世界各地の戦争や紛争が早く終わりますように」という切実な願いが書かれています。
おしまいに
七夕飾りの隣には風鈴も飾られており、風が吹くと涼やかな音を楽しむことができます。これらの飾りは、展示期間中の19:00から21:00までライトアップされ、風鈴は8月下旬まで楽しめます。
七夕祭は夜からの行事ですが、境内には見どころがたくさんありますので、早めに訪れて願い事を考えながら散策するのがいいですね。
子どもたちが書いたと思われる願い事がとても可愛らしく読んでみると微笑ましくなります。
「たくさんの子供たちの願いがかないますように☆」。7月7日は天神さまと一緒に七夕祭を過ごしてみませんか?