烏枢沙摩(うすさま)明王をお祀りしているお寺に、静岡県伊豆市の天城湯ヶ島にある明徳寺(みょうとくじ)があります。
「下のお世話にならないように健康な毎日を送りたい」と人々がお参りに訪れます。
こちらの入口で明徳観光さんが販売されている草餅が好きです。
うすさま明王堂はトイレの神様?
明徳寺は、正式名称を「金龍山 明徳寺」といい、今から600年前の室町時代に開基した歴史あるお寺です。江戸時代に、曹洞宗に改宗され現在に至っております。
本尊は、「拈華釈迦牟尼仏(ねんげしゃかむにぶつ)」となっていますが、そのご本尊よりも「東司(トイレ)の神様」烏枢沙摩明王を目当てで参拝される人の方が多いと言われています。
烏枢沙摩(うすさま)明王は密教の明王で、台密においては五大明王の一尊です。
不動明王を中心に、東に降三世明王、南に軍茶利明王、西に大威徳明王が配され、烏枢沙摩明王は北を守ります。
烏枢沙摩明王は、強烈な浄化の力を持ちます。燃え盛る炎で、すべての邪気・穢れを焼き尽くし、あらゆる不浄を清浄に変えます。
その凄まじい力のため、密教や禅宗の寺院を中心にトイレの守護尊として祀られてきたのです。
また一般の家庭でも、トイレに烏枢沙摩明王のお札を貼ることが広く行われてきました。いわゆる「トイレの神様」として、人々の暮らしを守ってきたのです。
烏枢沙摩明王をトイレに祀り、トイレ掃除に励むだけで、運勢が向上し、特に金運向上に絶大な効果を発揮すると伝えられています。
うすさま明王堂ヘアクセス方法
金龍山 明徳寺(静岡県伊豆市市山234)
烏枢沙摩明王を東司(トイレ)に祀っているお寺は全国にありますが、お堂に烏枢沙摩明王そのものをお祀りし、参拝できるというのは非常に珍しいのです。
伊豆に向かって136号線(414号)を走っていると、狩野川の橋を渡ってすぐに市山という場所に出ます。国道136から曲がってすぐの通り沿いなので、場所は分かりやすいです。
信号を左手に行くとこのお寺が見え、簡単に行くことができます。
うすさま明王堂で名物・おみやげは?
参道入口に焼き草餅等を売る小さな売店があり、丁字路まで進み左に曲がると、寺が見えてきます。
この入口で明徳観光さんが販売されている草餅が好きです。
途中にマムシの店もあります。マムシは1回分をその場で飲む事もできますが、丸々1匹を粉末にし、瓶詰めしてくれたものを買うこともできます。
お寺ですが、お守りを売ってる所の脇を入っていくと、例のシンボルが鎮座しています。
下のお願いはもちろんですが、子授け祈願の絵馬も多かったです。
すぐ見終わりますが、パンツが売ってあったり、面白い寺で見応えはあります。
田舎の静かな所で、のんびりした雰囲気が味わえます。
うすさま明王堂 明徳寺ご住職の談話
明徳寺ご住職のお話によりますと、
「うちのお寺には、特に、子授け、安産、下の病にならないように、そして、一生下の世話にならないようにという健康を祈願して訪れる人がとても多くおられます。また、広い意味で、心清らかに過ごせるように、そして家族が不浄から守られますようにと、それこそ老若男女が全国より参拝されます。そして、実際にお子さんを授かりましたとお礼に訪れるかたも後を絶ちません」。
トイレ掃除で幸運が訪れたという方が多くおられるとご住職にお伝えしましたら、「金運に関してはなんとも言えませんが、烏枢沙摩明王は”下”の神様ですから、子宝や健康に関しては、確かにお守りくださるのではないでしょうか。1日に1回もトイレを使わない人はいないと思いますが、もしそうならご病気でしょう。そういう意味で、トイレの神様に日々の健康を感謝することで、多くの幸運が訪れるということもあるかもしれませんね」
とのことでした。
さいごに
伊豆市の天城湯ヶ島にある明徳寺(みょうとくじ)にある烏枢沙摩(うすさま)明王は、トイレの神様、下半身の神様、特にシモの世話にならず元気でいたいと願う場所です。
お手洗い場所は、「おさすり おまたぎ」の横にあります。
トイレに貼って下の病気を浄化するお札、下の病気を予防・平癒するお守り、ご祈祷済み御朱印入りの下着も売れています。
下の病気だけではなく、子授かり・安産のご利益もありますので、元気な時に是非訪れておきたいお寺です。ご参考までに。
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